どもりの無い人であっても、初めて会った人と会話したり、
大勢の前で発言することが苦手な人は少なくありません。
こうした苦手意識はどもりとは無関係で、
そうした状況下を話しづらいと感じているわけなのです。
しかし、自分がどもっていると自覚するようになると、
苦手意識が苦痛へと変化してしまうことでしょう。
そしてそれが更に悪化すると、どもりの克服どころか、会話によってコミュニケーションを
取ることすらできなくなってしまいますから、どもりの改善は遠のいていく一方です。
どもりは確かに、直ちに身体に多大な影響を及ぼすものではないため、つい解決を先延ばしにして
しまいがちのようですが、これを克服することで様々なメリットが発生するのですから、
前向きに取り組んでいくことが望ましいと思います。
それでは、どもり克服のために、まず何をすべきなのでしょうか?
最近では自宅でトレーニングする方法も提案されていますが、
なるべく最初は専門家やカウンセラーに相談した方が良いと思います。
自分で行うトレーニングの場合、却って話し方に変な癖がついてしまう可能性も否定できませんし、
自分の症状がどの程度のものなのか、自身で判断することは困難です。
また、トレーニングや投薬は患者さんのタイプに適合するものが必要ですから、
そうした面でも自己流の克服には限界があると思います。
吃音克服のための自助グループなどに参加してみるのも、良い方法だと思います。
同じ悩みを持つもの同士のコミュニティに参加することで励みになりますし、
経験者にしか解らない悩みもあるでしょう。
どもりの克服には時間がかかりますが、不可能ではありません。
焦ったりせずに、少しずつ改善していきましょう。